73.フェーラシュヴァル(ボンヌシャンスの08)

【馬名】 フェーラシュヴァル
【馬名の由来】 「馬の蹄鉄」の意。フランスでは幸運グッズのひとつとされている。母名より連想。(仏語)
【性別】 牡
【毛色】 鹿毛
【父】 ファルブラヴ
【母】 ボンヌシャンス (母父 リアルシャダイ )
【生年月日】 2008年4月16日 生まれ
【生産牧場】 ノーザンF
【募集価格】 1,400 万円(一口価格 3.5 万円)
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【カタログのコメント】 ボンヌシャンスとファルブラヴはこれで3度目の配合となりますが、本馬の小さめで精悍な顔立ち、スラッとした首、引き締まった張りのある筋肉で覆われた前後躯、無駄肉のない腹回りは現時点での完成度で兄達のこの時期を凌駕するほどです。キャンターでの動きは繋を柔らかく使い、前脚を高く振り上げて身体全体のしなりを上手に利用して素軽い動きをすることができます。気の強い性格と張りのある体型は父の影響が色濃くでており、この体型と走り方からマイル路線を中心に2000mくらいを守備範囲として活躍してくれそうです。
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[募集馬診断レポート]
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1.母馬の繁殖ポテンシャル診断
【母の生年】 1992 生まれ、本馬は 15 歳の時の産駒
【母の戦歴】中央 11 戦 1 勝
【母の馬場・距離適性】 ダート、中距離
【母のデビュー時期】 3歳3月
【母の引退時期】 1996/4/27 (引退年齢 4 歳)
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【初仔の生年月日】 1997/6/11
【母の引退から繁殖入りまでの推定期間】 2 ヶ月
【2005年産までの産駒数】 8 頭
【2005年産までに中央で勝ち上がった産駒数】 7 頭
【産駒のデビュー傾向、馬場適性、距離適性】 "初仔トランクイリティー(父トニービン、牝)は、3歳7月デビュー、芝マイル−中距離、19戦3勝(引退)、
二番仔グレートロバリー(父ジェイドロバリー、牡)は、3歳1月デビュー、ダート短距離中心、24戦1勝、地方8戦0勝(引退)、
1999年種付けせず、
三番仔アメイジングバイオ(父バブルガムフェロー、牝)は、2歳9月デビュー、芝短距離17戦1勝、地方ダート短距離13戦0勝(引退)、
四番仔レコンパンス(父ジェイドロバリー、牡)は、4歳2月デビュー、ダート中距離16戦2勝、地方1戦1勝(引退)、
五番仔クードゥシャンス(父ジェイドロバリー、牝)は、2歳7月デビュー、芝・ダート中距離で25戦1勝、地方2戦2勝(引退)、
六番仔インテレット(父アドマイヤベガ、牡)は、2歳10月デビュー、芝・ダート中−長距離で16戦2勝(引退)、AJCC−GII2着、毎日杯−GIII2着、
04年生後直死、
七番仔トランスワープ(父ファルブラヴ、牡)は、3歳6月デビュー、ダート短−中距離、芝中距離、9戦3勝(現役)、
八番仔ドゥボンヌール(父タニノギムレット、牝)は、3歳2月デビュー、ダート・芝マイル前後、3戦0勝(現役)。"

◆楽天馬の評価◆ ★★★★☆☆☆
◆楽天馬の一言◆ "非常に優秀な繁殖で、これからも相手次第で2〜3勝あげる産駒はちょくちょく出てくる可能性があると思います。
しかもこの繁殖の産駒は比較的タフに走ってくれて、芝・ダート兼用の産駒が多くて走るステージが多いのと、比較的募集金額が安いので手が出しやすいですしね。
ただ、さすがに高齢になってきましたし、結構相手種牡馬も選ぶ繁殖だと思われますので、大きいレースに勝つような産駒が出てくる可能性は低くなるかもしれません。
いずれにしても、本馬も馬体次第では、かなり楽しめる可能性があると思いますね。"
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2.血統診断
【血統構成】 ノーザンダンサー 系× ヘイルトゥリーズン 系
【同系の主な活躍馬】 ブラックホーク、ポップロック、イングランディーレ、ブルーコンコルド、キングヘイロー、フサイチリシャール、ピンクカメオなど
【本馬の5代クロス】 ノーザンダンサー3×4、ヘイルトゥリーズンの5×4、レディアンジェラの5×5
【牝系の特徴】 祖母マックホープは5勝、産駒はそこそこでしたが、その中でマッチポイント(父リアルシャダイ)から最優秀父内国産馬でマイルチャンピオンシップ−GI、中山記念−GIIを制したトウカイポイント、スプリングS−GII2着、アーリントンC−GIII2着のパープルエビスなどが出ている。
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【父ファルブラウ】
【競走成績】 伊仏英愛米香日で2〜5歳時に26戦13勝。03年欧州最優秀古馬、02年伊年度代表馬、03年英年度代表馬。共和国大統領賞-GT(芝2000m)、ミラノ大賞-GT(芝2400m)、ジャパンC-GT(芝2200m)、イスパーン賞-GT(芝1850m)、エクリプスS-GT(芝10F7Y)、英インターナショナルS-GT(芝10F88Y)、QEIIS-GT(芝8F)、香港C-GT(芝2000m)、伊ダービー-GT2着、愛チャンピオンS-GT2着、グイドベラルデリ賞-GV2着、ガネー賞-GT3着、BCターフ-GT3着。
【種牡馬実績】 04年より供用。05年は英で供用。04〜06年はシャトル種牡馬(豪州)として供用。07年の2歳世代が初年度産駒。ビーチアイドルが新馬戦(3回阪神・芝1200m)、フェニックス賞(2回小倉・芝1200m)と連勝。また、産駒のJRA初出走初勝利も達成した。レーヴダムール(阪神JF-GI2着)、ワンカラット(フィリーズレビュー-GII)
【2008年種牡馬リーディング】 29 位
(勝馬率 20.8 %)※参考 アグネスタキオン 33.0%)
(芝勝率 6.1 %)※参考 アグネスタキオン 10.4%) 213
(ダート勝率 6.3 %)※参考 アグネスタキオン 10.9%) 127
【2007年種牡馬リーディング】 90 位
(勝馬率 37.5 %)※参考 アグネスタキオン 41.5%)
(芝勝率 18.8 %)※参考 アグネスタキオン 12.5%) 64
(ダート勝率 12.5 %)※参考 アグネスタキオン 8.8%) 16
【ワンポイントウィキペディア1】 "4歳時、オリビエ・ペリエを鞍上に臨んだ凱旋門賞では、直線で全く伸びずにマリエンバードの9着と大敗してしまう。これはロンシャン競馬場の深い芝が共和国大統領賞をレコードで制したファルブラヴには向かなかったためとされている。そこで陣営は、速いタイムの出やすい「軽い馬場」と言われる日本のジャパンカップに矛先を向けた。

この年のジャパンカップは、東京競馬場が改修工事で使用できないため、代わりに中山競馬場の2200mで開催された。このレースの外国馬はファルブラヴ以外にも、フランスの牝馬限定G1オペラ賞勝ち馬のブライトスカイや、キングジョージの勝ち馬ゴーランも出走していたとあって、見劣りしたのか9番人気の低評価ではあった。しかし初めて同馬に騎乗したイタリア出身の名騎手ランフランコ・デットーリの好騎乗もあり、サラファンとの激しい叩き合いを制し、シンボリクリスエスの猛追をも凌ぎ切って勝利する。このレースは、サラファンの陣営からファルブラヴに対しての抗議が出たため、改めて審議となる程の激戦であった。なお、この勝利で社台グループはファルブラヴの約半分の権利を購入した。"
【ワンポイントウィキペディア2】 2004年シーズンより社台スタリオンステーションで種牡馬となり144頭に種付けを行った。秋にはシャトル種牡馬としてオーストラリアに渡り、2005年にファーストクロップとなる産駒が誕生し、93頭が血統登録された。この年はチェヴァリーパークスタッドで繋養されていた。2006年、再び社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。2007年、この年の種付け料は300万円に設定された。同年産駒がデビューし、6月21日に行われた旭川競馬場でのレースでモエレヒストリーが勝利し、地方、中央通じての産駒初勝利を挙げた。また、6月30日には、阪神競馬場でビーチアイドルが勝利し中央での産駒初勝利を挙げた。12月13日に2008年の種付け料が200万円アップの500万円に設定されたことが発表された。
【楽天馬の種牡馬寸評】 "ファルブラヴは、現役時代26戦13勝という戦歴もさることながら、アイルランドで生まれ、アイルランド、イタリア、イギリス、フランス、香港、日本と実にタフな競争生活を送った馬である。また、レースでは軽い高速馬場を得意とした点、そしてジャパンカップに勝ったという実績から日本の馬場に高い適性を示した馬です。

では産駒は果たしてどうかというと、初年度産駒だけを見た時は、勝ち馬率、勝率とも非常に高く、特に芝の高い勝率を見ると大物の登場も期待されたのですが、1年目がかなり相手繁殖に恵まれたという点を考慮すると、この2年目の成績は非常に厳しいものがあります。

産駒の馬体は、いかにも柔らかそうな筋肉を鎧のようにまとったタイプが多く、ムキムキなのにジョイントが柔らかそうな印象があります。

血統的には、父はニアークティック系のフェアリーキングで、あのサドラーズウェルズの全弟。
フェアリーキングの産駒は、その9割が芝を走り、さらにその半分は中距離以上を走っています。
総じて軽い高速馬場が得意で、その点兄サドラーズウェルズの産駒とは脚質が違うようです。
母父スルーピーは、シアトルスルー系のダートの中距離を主戦に走った馬で、産駒は芝・ダート兼用で割合的にはスプリンターを多く輩出しています。

母母父Lithiot は、スタミナ豊富なリボー系種牡馬で、4度フランスのリーディングサイアーになったかなりの遺伝力を持った種牡馬です。

牝系の底流にはハイペリオン系、トゥルビオン系、ゲインズボロー系、テディ系など比較的粘りのあるスタミナの血が多く含まれ、ベースがしっかりしている印象があります。
以上からファルブラウの産駒は、血統構成から見て、芝のマイル-中距離を中心に幅広く走りそうです。

このファルブラヴは、日本で思うような成績を残せず再び欧州(北アイルランド)に買い戻されたエリシオと4分の3同血で、そう考えると、果たしてファルブラヴが種牡馬として成功するのかは、非常に不安があります。

一縷の望みとしては、エリシオとファルブラヴの脚質の違いですかね。
凱旋門賞を圧勝したエリシオと、凱旋門賞で大敗し、日本でのジャパンカップを含めて軽い高速芝で高い適性を示したファルブラウという構図です。

エリシオは、同じ凱旋門賞馬で叔父のサドラーズウェルズの方の脚質に近かったと思いますが、サドラーズウェルズの直仔は、ジャパンカップを含めて日本ではあまり良績を残せていません。この点、ファルブラヴには、逆の脚質だったことで可能性は高いとみて輸入したと思われます。

まったくの余談ですが、エリシオが欧州に買い戻された後に、日本での代表産駒となるポップロックが活躍したのは、なんとも皮肉な話です。

ファルブラヴが、エリシオと同じ道を歩むのかどうかは、今年の産駒成績にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
特に母父サンデーサイレンス系種牡馬という組み合わせで良さが出ないとなると、この種牡馬にとって致命傷にもなりかねません。"
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【母父リアルシャダイ】
【競走成績】 仏で8戦2勝。ドーヴィル大賞-GU、マロニエ賞、仏ダービー-GT2着、サンクルー大賞-GT3着、凱旋門賞-GT5着
【種牡馬成績】 ライスシャワー(天皇賞春−GI2回、日経賞−GII)、シャダイカグラ(桜花賞−GI、ローズS−GII)、オースミシャダイ(日経賞−GII、阪神大賞典−GII)、イブキマイカグラ(阪神3歳S(GI)、弥生賞(GII)、NHK杯(GII))、ステージチャンプ(日経賞(GII))、ムッシュシュクル(阪神大賞典−GII、日経新春杯(GII)、AR共和国杯(GII))、サンライズフラッグ、ハギノリアルキング、サンライズジェガー、スピークリーズン、ランフォザドリーム、シクレノンシェリフ
【母父成績】 イングランディーレ(天皇賞春−GI、日経賞−GII、ブリーダーズGC−GII、ダイヤモンドS−GIII)、トウカイポイント(マイルCS−GI、中山記念−GII)、ブライドキム、フサイチランハート、ペインテドブラック、ボールドエンペラーなど

◆楽天馬の評価◆ ★★★★★☆☆
◆楽天馬の一言◆ "母父リアルシャダイは、BMSとしては非常に優秀で、BMSに入った方がむしろ父系に入るより、脚元も不安がでない感じがしますね。
母母父ノーザンテーストは、”スピード”、”スタミナ”、”底力”とバランスの良い種牡馬です。
母系は溯っていくと、フェアウェイ系、ナスルーラ系、ブランドフォード系、ハイペリオン系と続き、結構スタミナ色が強い血が入っていきます。

母系時代の血統構成は悪くないですし、母父リアルシャダイでノーザンダンサー系種牡馬との相性も良いと思います。
ノーザンダンサーの3×4のクロスも良いですし、血統的なバランスも悪くない感じですね。
後は父ファルブラヴの高速馬場向きの脚質がきちんと伝わるかですかね。"
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3.厩舎診断
【厩舎名】 笹田和秀
【所属名】 栗東
【2008成績】 リーディング - 位
勝ち数 - 勝、勝率 − 、連対率 −
これまでの主な管理馬 特になし
【よく使う騎手】 藤田騎手、藤岡佑騎手、角田騎手、蛯名騎手
◆楽天馬の評価◆ ★☆☆☆☆☆☆
◆楽天馬の一言◆ 今年デビューのトレーナーです。
◆ワンポイントウィキペディア◆ 伊藤雄二調教師の長女久子さんの夫、つまり伊藤雄二調教師は義父に当たる。2008年2月に10数回目の挑戦でついに調教師免許取得。
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4.馬体診断
(測尺) 馬体重:432kg
体高:155cm
胸囲:175.5cm
管囲:19.6cm
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(DVD診断)
【後肢のブレ】 −
【後肢の踏み込み】 △
【前肢の肩の出】 ○
【繋ぎの柔らかさ】 ○
【歩くリズム】 ○
【前肢のブレ】 −
優秀:○、普通−、やや不安△
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◆楽天馬の評価◆ ★★★★★☆☆
◆楽天馬の一言◆ "顔は結構かん性が強そうな感じですね。
首差しが良くて、しなやかな首ですね。
胸前や肩には、まだあまり筋肉がついていないですが、これからついてくる感じです。
ジョイントはしっかりしている感じで、繋ぎは角度が良いですが、ちょっと細めですね。
胴回りは、まだ結構緩めですが、背中はしっかりしていて腰も丈夫そうですね。
トモはキャパがあって、すでに筋肉もついてきていて、張りもまずまずです。
さらに、形が非常に良くて、切れのある脚を使える馬になりそうです。
脛から飛節はしっかりしています。
歩様は、腰高なので、後肢の踏み込みが甘いですが、それ以外は気になるところはありませんでした。
サイズは、これからの成長を考えるとまず問題ないと思います。"
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5.楽天馬の総合評価
◆楽天馬の評価◆ ★★★★★☆☆
◆楽天馬の一言◆ "この母は相手種牡馬次第で、タフに走る産駒が出てくると思います。
血統的にも、母系にリアルシャダイとノーザンテーストが入って、スピード、スタミナ、決め手と非常にバランスが良いです。
本馬は、母のこれまでの産駒の中でも特に馬体がスレンダーで、芝向きに見えます。
仕上げ易そうで、牝馬と見間違うくらいの軽さがあります。
トレーナーが、新人というところは非常に不安ですが、牡馬でこの募集金額は本当に安いですね。"
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posted by 楽天馬 at 18:56 | Comment(0) | 関西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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